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Evolution of 70's stratocaster

1970年代ストラトのボディー・ネック等の主な遍歴について説明させていただきます。

---------- Body材 ----------
1957年から1972年前半までは、ブロンド(シースルーのホワイト)色を除き、アルダー材が採用されておりましたが、1972年後半からナチュラルカラーの登場(ナチュラルカラーは一貫してアッシュ材が採用されております)により1973年までアルダー材とアッシュ材が混在するかたちとなります。
1974年からは、そのほとんどがアッシュ材に変更となり、1976年から全てのモデルがアッシュ材となりました。このころから使われたアッシュ材は、1954年当時使われていた南米産のスワンプアッシュではなく北米産のアッシュであり、スワンプアッシュに比べ重く硬いのが特徴です。
70年代のボディー材の変更は、コスト削減のためと当初噂されておりましたが、北米産アッシュ材はスワンプアッシュ材に比べてかなり低価格にしてもアルダー材よりは当時高かったため、高音から低音まで音域のバランスとサスティーンを考慮し、変更をしたものと思われます。

・アルダー材の音質
中音域のみ膨らみがあるという独特のクセがあり、腰のヌケた個性的なトーンとなる。vintageストラトのクセのある個性的なサウンドは、アルダー材が大きく影響している。

・アッシュ材の音質
アルダー材に比べ、高音域の音のヌケはよく、低音域とのバランスもよい。また、音の立ち上がりに優れ、アルダー材より明るく、かつ、音の輪郭がはっきりしている。

音質につきましては、上記の材の種類やピックアップの種類に影響されますが、その他の要因としてブリッジがハードテイル(トレモロ無)かトレモロ有りかにより大きく影響されます。
ハードテイルの場合ブリッジがボディー面に密着されますので、弦の振動がよりボディーに伝達さるため、音の粒建ちのがハッキリし、またボリューム感もしっかりした音となります。
トレモロの場合、ブリッジを浮かしている分、ハードテイルに比べヌケたトーンとなりますが、スプリングに伝達した音と相まって、いわゆる鈴鳴りの個性的な音になります。


1977年からボディーの加工にはNCルータが使われるようになり、コンター(そぎ落とし加工された部分)が小さくなり、また、ボディー自体も厚くなったため、ボディーの体積が増加しております。
コンターが小さくなったのは、北米産アッシュが硬いので加工作業を考慮したためと思っている方が多いかもしれませんが、サスティーンをより増やすために全体の体積を大きくしたかったことが本当の理由でであると思います。


---------- Neck ----------
1972年からブレッド・トラストロッドとなり、ネックの反りをヘッド側で調整する仕組みとなりました。またこの年からネックのジョイント方法も4点止めから3点止めへと変更になりました。

CBSに買収された1965年より80年代まで一貫してラージヘッドが採用されております。
ヘッドのストリングガイドは、1972年後半から2個になりました。

メイプル指板は、1967年から貼りメイプルでありましたが、1970年にメイプル1ピースネックに戻されました。

ローズウッド指板のローズ部分は、1962年から採用された底ラウンド指板が1970年代も引き続き採用されておりますが、1970年代のローズ指板は厚さが薄いの特徴です。




---------- PickUP ----------
1965年から1974年前半までグレイボビンのスタガードポールピース(ピックアップのマグネットピンが各弦毎に凸凹しているタイプ)が採用されていましたが、1974年後半からフラットポールピースに変更されました。
ピックアップカバーの色は1976年より白から黒へ順次変更されております。
3段切り替えだったピックアップ切り替えスイッチが、1977年より5段に変更されております。



---------- Pick Gard ----------
1959年から1975年前半まで3Pの白いピックガードが採用されていましたが、1976年から3Pの黒いピックガードに変更されました。これに従いピックアップカバーやつまみ類も順次白から黒へと変更されていきました。1975年後半から1976年ころまでは、ピックガードが黒でピックアップやつまみが白という色混在モデルが多数出荷されております。
但し、カスタムカラーの"Mocha Brown"のみ 1973年から黒のピックガードが採用されていました。




---------- Collor ----------
1974年まで標準カラーは"Sunburst"のみで、他のカラーはカスタムカラーとしての取扱となっていましたが、このカスタムカラーの種類が1970年代に入ると極端に減ってしまいます。
1975年からは"OlympicWhite","Black"等の人気の高いカスタムカラーが標準仕様として生産ラインにのることになりました。またこの年からカスタムカラーの受注が終了し、標準カラー("Sunburst","Blond","OlympicWhite","Black","Natural","Walnut")の6色のみの販売となりました。
1978年以降に入ると急激にカラーバリエーションが増え、1年間のみというカラーがあったりして、状況は混沌としていきます。
塗料は、1968年からボディー下地とネック塗装にポリエステルが使われることとなりました。ポリエステルの採用により木材の風化は抑えることができますが、材の乾燥が閉じこめられる・ネックの滑りが悪くなる等デメリットも多く、
プレーヤーから不評を買うこととなりFender社の売上げを一時低迷させることとなりました。